日別アーカイブ: 2017年10月3日

地方の食品スーパーまでポイント

昨日、家の近くの食品スーパーに行きました。

地方に根を張った中規模の食品をメインに扱っているスーパーです。比較的安くってよく行きます。

買い物をして清算しようとすると10月1日からポイント制度を導入したようで、案内のチラシをもらいました。

カードを作って買い物をすると、200ポイント(200円)で1ポイント(1円)還元と記述しています。0.5%還元ですね。

そもそも、中規模の食品スーパーにポイント制度等入れてスーパーや顧客にメリットがあるのでしょうか?

おそらく、業者に「顧客の買い物の動向を個別に把握でき、マーケティングに反映できるので売り上げアップに繋がります。」と言われているのでしょう。

しかし、顧客管理の為のシステムの為、カードを発行しないと駄目なだけでなく、カードを読み取る装置への投資も必要になります。

蓄積したデータを解析するためのシステムへの投資も必要ですよね。

と言う事は、数十億円単位の一時費用と、毎年数億円単位の費用が必要になるのではないでしょうか。このお金、どこから出るのでしょうか?

スーパーは投資した費用の回収の為に、最終的に製品価格をアップさせます。投資を回収しないと言う事はないですよね。

地元密着のスーパーなので、ユーザーが飛躍的に増える事はありません。と言う事は、ポイントで還元される0.5%以上製品価格がアップします。

結局、儲かるのはシステムを構築し運用する業者。損するのはスーパーを利用しているユーザー。

しかし、ポイント制度で上がった価格に気付いたユーザーやポイント利用が不便と感じるユーザーは他の店に行くでしょうね。

そうなると、「ビッグデータの利用」や「顧客の購入履歴の把握」、「最新のマーケティング」等と言う言葉に踊らされたスーパー自身に跳ね返ってくるのではないのでしょうか。

いらん事せんと、「1円でも安く」という商売の原点に戻って欲しいものです。